「freeeを導入したら、税理士はいらないのでは?」
「せっかくクラウド会計を使うなら、全部自分でやってしまおう」
このように考える起業家や中小企業の経営者は少なくありません。
確かに、freeeはクラウド会計ソフトとして非常に優秀で、日常の経理や決算、確定申告まで自動化できます。
しかし実際には、freeeと税理士を併用し、税理士をfreeeに「招待」することが、経営にとって最も効率的でリスクの少ない方法です。
本記事では、freeeの基本機能・税理士が不要なケース・税理士を招待した方がよいケースを、香川県(高松市・坂出市・丸亀市・三豊市・善通寺市・観音寺市など)全域および岡山市の中小企業・個人事業主の視点から解説します。
執筆は、香川県と岡山市で多くの経営者をサポートしてきた 北村嘉章税理士事務所(代表:北村嘉章税理士) です。
freeeの基本機能とできること
まずはfreeeの基本機能を整理しましょう。
- 取引の記録・自動仕訳(銀行口座やクレジットカードと連携)
- 帳簿の作成(総勘定元帳、仕訳帳など)
- 決算報告書の自動作成
- 確定申告書・消費税申告書の作成
- 経費精算・領収書の自動読み込み(スマホ撮影)
- 見積書・請求書・納品書の発行
- 電子帳簿保存法対応(電子証票管理)
これらにより、簿記や経理の知識がなくても最低限の会計業務を効率化できます。
freeeがあれば税理士が不要なケース
次のような場合は、freeeのみで十分に経理が可能です。
1. 事業規模が小さい
- 売上が数百万円規模の個人事業主
- 取引数が少なく、仕訳も単純
この場合は、freeeの自動化機能で十分に対応できます。
2. 税制に詳しい
- 自ら簿記や税法を勉強している
- 節税方法や確定申告の知識がある
こうした経営者は税理士に依頼せず、freeeだけで完結できるでしょう。
freeeだけでは不安なケース(税理士の招待を検討すべき場面)
一方で、多くの企業にとってはfreeeだけでは限界があるのも事実です。
1. 税制や会計に自信がない場合
freeeは書類作成を助けてくれますが、「この処理で本当に正しいのか?」という判断まではしてくれません。
税務調査が入ったときに誤りが見つかれば、追徴課税や加算税のリスクがあります。
2. 節税や資金繰りのアドバイスが欲しい場合
freeeは入力したデータを整理するだけで、将来の経営判断や節税戦略は提示してくれません。
特に香川県や岡山市では、地域独自の補助金・助成金・融資制度が多く、税理士の情報が欠かせません。
3. 業務をさらに効率化したい場合
freeeで記帳まで行い、税理士にチェックと申告を依頼することで、社内の経理負担を最小化できます。
「内製化する部分」と「アウトソースする部分」を分けることが効率的です。
freeeに税理士を「招待」するとは?
freeeには、システム上で税理士を招待し、会計データを共有できる仕組みがあります。
招待の仕組み
- freeeアドバイザー制度に登録している税理士を検索
- 無料で税理士をアカウントに招待可能
- 招待された税理士は経理データにアクセスし、申告や助言が可能
招待のメリット
- データ共有が即時反映 → メールや紙でのやり取り不要
- 入力内容のチェックがスピーディ → ミスを即修正
- 経営分析が可能 → 月次試算表やキャッシュフローを基に助言
香川県・岡山市の事例
高松市の小売業
freeeで日々の経理を自社で入力 → 税理士を招待し、月次レビューと決算を依頼。
結果、資金繰りの改善が早期に実現し、追加融資も成功。
岡山市のITベンチャー
freeeで請求書発行と経理をクラウド管理。
税理士を招待することで、創業融資の事業計画書作成までサポート。
丸亀市の飲食業
自分で経理していたが、申告ミスで税務署から指摘を受ける。
freeeに税理士を招待し、翌期からは正確な処理と節税が可能に。
freeeに税理士を招待する流れ(実務)
- freeeの管理画面で「招待」メニューを選択
- 税理士のメールアドレスを入力
- 税理士が承認 → アクセス権限を設定(閲覧・編集・申告)
- データ共有が開始され、即時に業務が可能
これにより、香川県や岡山市の経営者でも、税理士をすぐにパートナーとして組み込めるのです。
freeeを導入する際の注意点
- freeeは万能ではなく、人間の判断が必要な場面が必ずある
- 招待する税理士は、freeeアドバイザー認定を持っている人が安心
- 無料プランと有料プランで機能制限が異なるため、事業規模に応じた選択が必要
まとめ|freeeと税理士の併用が最適解
- freeeのみで十分なケース
→ 事業規模が小さい、税制に詳しい経営者 - 税理士を招待すべきケース
→ 税制に不安がある、資金調達や節税を考えている、業務を効率化したい、税務調査に備えたい
特に香川県・岡山市の経営者は、地域特有の制度や商習慣があるため、freeeと税理士のハイブリッド活用が成功のカギとなります。
北村嘉章税理士事務所のご案内
当事務所は、香川県全域および岡山市で、
- freeeの導入支援
- freeeへの税理士招待サポート
- 融資・補助金申請のサポート
- 税務調査対応
を行っています。
「freeeを導入したいけど不安」
「税理士を招待して、安心して経営したい」
そのような方は、ぜひお気軽にご相談ください。