税務署から電話が来た!絶対に慕ってはいけない理由・正しい対応・調査に発展するケースを税理士が解説

税務署から電話がきた|理由・通帳確認・調査に発展するか・今すぐやること

ある日突然、見知らぬ番号から電話が鳴り、出てみると「○○税務署の○○と申します」——。このような経験は、多くの経営者・個人事業主にとって心臓が縮む思いがするはずです。「ついに税務調査が来たのか」「何か申告を間違えたのか」と頭の中が真っ白になる方も少なくありません。

しかし、税務署からの電話がすべて税務調査の始まりを意味するわけではありません。電話には様々な目的があり、冷静に対応できれば大きな問題にはならないことがほとんどです。この記事では、税務署から電話が来た際の理由・正しい対応・絶対にやってはいけないこと・実地調査に発展するケースまで、香川県(丸亀・坂出・善通寺・多度津)で税務顧問を担う北村嘉章税理士事務所が徹底解説します。

目次

税務署から電話が来る主な5つの理由

税務署が納税者に電話をかけてくる理由は、大きく5つに分類できます。それぞれの内容を正確に把握しておくことで、慌てずに対応できます。

①税務調査の事前通知・日程調整

最も重要なケースです。国税通則法第74条の9の規定により、税務調査を行う場合は原則として調査開始の10日前までに事前通知を行うことが義務付けられています。この通知は電話で行われることが一般的で、調査の日時・場所・調査担当者の氏名などを伝えてきます。

この電話を受けた場合は、その場で日程を確約せず、「顧問税理士に確認してから折り返します」と伝えることが重要です。税理士を通じて日程調整を行うことで、準備期間を最大限に確保できます。

②申告内容の確認・資料追加の依頼(簡易な接触)

申告書の内容に疑問点や不明点があった場合、調査官が電話または書面で確認してくることがあります。これは「簡易な接触」と呼ばれるもので、実地調査に至らずに完了するケースが多いです。たとえば「○年○月の経費について領収書の写しを送ってください」といった内容です。

ただし、この段階でも不用意な発言は避け、顧問税理士に相談してから対応することを強く推奨します。軽い気持ちで答えた内容が、後の実地調査で不利な材料になることがあります。

③消費税・所得税の還付申告の確認

消費税の還付申告や、所得税の還付申告を行った場合に、確認の電話が来ることがあります。これは不正な還付を防ぐためのルーティン確認であり、必ずしも不正が疑われているわけではありません。還付金額が大きい場合ほど確認が入りやすい傾向があります。

④書類・通帳のコピー提出依頼

「通帳のコピーを送ってほしい」「特定の取引の契約書を提出してほしい」といった依頼の電話が来ることがあります。これは実地調査の前段階として行われることもありますが、書類提出はあくまで任意です。内容を正確に確認し、税理士に相談した上で対応しましょう。

⑤納税や申告の案内・督促

申告期限が迫っている、または納税が遅れている場合に、案内や督促の電話が来ることがあります。これは機械的な連絡であることが多く、すぐに対応すれば問題にはなりません。ただし放置すると延滞税が発生したり、滞納処分(財産差押え)に至るリスクがありますので、早急に対処してください。

税務署からの電話で絶対にやってはいけないこと

税務署から電話が来た際、慌てて行動することで状況を悪化させてしまうケースがあります。以下の行動は絶対に避けてください。

❌ その場で詳細な説明をしてしまう

調査官から「この経費は何ですか?」「この入金はどこからですか?」と質問されたとき、記憶が曖昧なまま答えてしまうのは非常に危険です。誤った説明が記録に残り、後の調査で矛盾が生じることがあります。「確認してから改めてご連絡します」と伝えて電話を切るのが正解です。

❌ 税理士に連絡せずに書類を送付する

「○○の書類を送ってください」と言われた際、内容を確認せずにすぐ送ってしまう方がいます。しかし送付する書類の範囲・内容によっては、予期しない問題が発覚することもあります。必ず顧問税理士に相談してから対応しましょう。

❌ 電話を無視する・折り返しをしない

不安から電話に出ない・折り返さないという方もいますが、これは逆効果です。連絡がとれない状態が続くと、税務署は「悪意のある回避」とみなして調査を強化する可能性があります。怖くても、必ず折り返しの連絡を入れましょう(税理士経由でも可)。

❌ 帳簿や書類を修正・廃棄する

税務調査が始まった後(あるいは開始が予想される状況で)帳簿の修正や書類の廃棄を行うことは、脱税の証拠隠滅とみなされ、重加算税の対象になるなど極めて深刻な事態を招きます。絶対に行わないでください。

税務署への電話対応の正しい手順

税務署から電話が来た際の、正しい対応手順を整理します。

  1. 相手の情報を記録する:担当者名・所属税務署・部署名・電話番号・折り返し可能な時間帯をメモ
  2. 用件を正確に把握する:「何の件で、何を求めているのか」を具体的に確認する
  3. 即答せず保留にする:「確認してから折り返します」と伝える。日程調整も含め、その場での確約は避ける
  4. 顧問税理士にすぐ連絡する:メモした内容をそのまま伝え、指示を仰ぐ
  5. 税理士の指示に従って折り返す:対応方法・提出書類・日程などを税理士と打ち合わせた上で、税務署に連絡する

偽の税務署からの電話(詐欺)に注意

近年、税務署を名乗る詐欺電話が急増しています。「還付金があります」「追加納税が必要です」と言ってATM操作や口座番号・クレジットカード番号の入力を求めてくるケースが報告されています。

本物の税務署は、電話でATM操作や金融情報の提供を求めることは絶対にありません。少しでも不審に思ったら、電話を切り、国税庁のウェブサイトや電話帳に掲載されている税務署の代表番号に直接かけ直して確認してください。

電話から実地調査に発展するケースとは

税務署からの電話が、実地調査(税務署員が事務所に来る調査)に発展するかどうかは、いくつかの要因によります。

実地調査に発展しやすいケース

  • 提出した書類や説明に不整合・不備があった場合
  • 申告書の数字と実際の帳簿に大きな差異がある場合
  • 同業他社と比較して利益率や経費率が極端に異なる場合
  • 過去の調査で指摘を受けた事項が繰り返されている場合
  • 電話での説明に矛盾や曖昧な点が多い場合
  • 売上規模に対して申告所得が著しく低い場合

電話・書面のみで完結しやすいケース

  • 書類提出のみで疑問点が解消された場合
  • 過去に税務調査の指摘歴がない優良納税者の場合
  • 申告内容が明確で、書類が整理されている場合
  • 顧問税理士がしっかりサポートして適切に対応した場合

電話の段階で適切に対応することが、実地調査への発展を防ぐ最大の対策です。特に顧問税理士に間に入ってもらうことで、調査官とのやり取りを専門的にコントロールできます。

電話対応を税理士に任せるべき理由

「自分で対応できる」と思っている経営者の方も多いですが、税務署とのやり取りを税理士に任せることには大きなメリットがあります。

① 余計な情報を与えずに済む

税理士が窓口になることで、調査官の質問に対して必要最低限の情報のみを提供できます。一般の方が対応すると、聞かれてもいないことまで話してしまい、調査のきっかけを与えてしまうことがあります。

② 調査の範囲を適切にコントロールできる

税理士は調査の範囲が不当に広がらないよう、法律的な観点から対応します。調査官が要求する書類の範囲が適正かどうかを判断し、必要以上の提出を防ぐことができます。

③ 心理的な負担を大幅に軽減できる

税務署から連絡が来ること自体、多くの方にとって大きなストレスです。税理士が代理人として間に入ることで、心理的な負担を大幅に減らすことができます。調査に発展した場合も、税理士が立会人として同席することが可能です。

よくある質問(Q&A)

Q. 税務署から電話が来たら、税務調査は確定ですか?

A. いいえ、確定ではありません。電話の目的は様々で、書類の確認依頼や還付申告の確認など、実地調査なしで完了するケースも多くあります。まずは用件を正確に確認し、顧問税理士にご相談ください。

Q. 電話を受けた時、税理士がいない場合はどうすればよいですか?

A. 「確認してから折り返します」と伝え、電話を一旦終了してください。その後、できるだけ早く顧問税理士に連絡を取り、対応方法の指示を仰いでから折り返しの電話をしましょう。

Q. 顧問税理士がいない場合、どこに相談すればよいですか?

A. 税務署から連絡が来た段階で税理士への相談をお勧めします。北村嘉章税理士事務所では初回相談無料でお受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。香川県(丸亀・坂出・善通寺・多度津・三豊)を中心に対応しています。

Q. 税務署からの電話を録音してもよいですか?

A. 法律上、自分が参加している通話の録音は問題ありません。万一のトラブルに備えて録音しておくことは有効です。ただし録音の旨を相手に伝えるかどうかは任意です。

税務調査に関連する記事もあわせてご覧ください

税務調査についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

税務署からの電話でお困りの方は北村嘉章税理士事務所へ

北村嘉章税理士事務所では、税務署からの電話対応から、実地調査の立会いまで、税務調査に関するすべてのサポートを行っています。「突然電話が来て怖い」「顧問税理士がいないので不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

📞 0877-89-4967(受付:平日9:00〜18:00)
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