
この記事は、香川県(丸亀市・坂出市・善通寺市・三豊市・多度津町など)で建設業・土木業・設備工事業を営んでいる経営者の方に向けて書いています。「外注費と人件費の処理を間違えたまま申告していないか」「経営事項審査の数字に影響が出ていないか」「インボイス対応は大丈夫か」——これらは顧問税理士なしでは見落としやすい建設業特有のリスクです。北村嘉章税理士事務所の代表税理士が実務的に解説します。
目次
香川県の建設業に顧問税理士が特に必要な3つの理由
建設業は、飲食業・小売業と比べて税務処理が複雑な業種のひとつです。理由は主に3つあります。
① 外注費と給与の線引きが曖昧になりやすい
丸亀市・坂出市・善通寺市・三豊市エリアの建設業では、一人親方や協力業者への支払いが多く発生します。この支払いが「外注費」か「給与」かの判定を誤ると、消費税と源泉所得税の追徴課税が一度に発生するリスクがあります。
② 経営事項審査(経審)の数字に直結する
公共工事を受注している建設業者は経営事項審査を受けます。人件費・外注費・労務費をどこに計上するかで、経営状況を示すY点や社会性等を評価するW点が変わり、総合評定値(P点)に直接影響します。税務と経審の両方を理解している税理士でなければ、最適な計上方法のアドバイスができません。
③ インボイス制度・電子帳簿保存法への対応が急務
元請けからの「適格請求書(インボイス)を出してほしい」という要請が増えています。インボイス登録・未登録の判断、下請け一人親方への対応、消費税の経理処理変更——これらを顧問税理士と連携しながら進めないと、取引上のトラブルや税務上のミスが発生します。
最も多い税務リスク:外注費が「給与」と認定される問題
丸亀税務署管内の建設業に対する税務調査で、最も多く指摘されるのが「外注費の給与認定」です。外注費として処理していた支払いが、実態は雇用関係と認められた場合、以下のペナルティが同時に発生します。
| 発生するペナルティ | 内容 |
|---|---|
| 消費税の仕入税額控除の否認 | 外注費として仕入税額控除していた消費税が認められなくなり、追徴課税が発生 |
| 源泉所得税の追徴 | 給与として扱われると、支払い時に源泉徴収していなかった税額を会社が負担 |
| 延滞税・加算税 | 上記に加えて延滞税・過少申告加算税が発生し、追徴額がさらに膨らむ |
外注費と給与を分けるポイント
国税庁は外注費と給与の区分について、以下のような判断基準を示しています。
- 請負契約書があるか(ある=外注費の根拠になる)
- 仕事の完成を約して報酬が決まっているか(時間給・日給は給与と認定されやすい)
- 材料・道具を自分で用意しているか(材料支給を受けていると給与認定されやすい)
- 他社の仕事も受けているか(専属的に特定の会社だけに従事している場合は給与認定リスクあり)
- 作業の指示・時間管理を発注側がしているか(指揮命令関係があると給与認定される)
「毎月決まった金額を払っている」「実質的には毎日来てもらっている」「材料はこちらで用意している」——このような状況の支払いは、形式上「外注費」と処理していても、税務調査で給与と認定されるリスクが高くなります。
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経営事項審査(経審)と人件費の計上方法
公共工事を受注している香川県の建設業者は、毎年経営事項審査を受けています。経審の総合評定値(P点)は、経営規模(X点)・経営状況(Y点)・技術力(Z点)・社会性等(W点)の4つの評価項目から算出されます。人件費・外注費・労務費をどの科目に計上するかが、これらの点数に直接影響します。
香川県の建設業でよくある計上ミスのパターン
パターン①:現場の従業員給与を「外注費」に計上してしまっている
直接雇用している現場作業員の給与を外注費として処理しているケースです。税務上は問題が生じる可能性があるだけでなく、社会性等(W点)の評価項目である労働福祉の状況(雇用保険・健康保険・厚生年金の加入状況等)にも悪影響が出ます。人件費を正しく計上しないと、雇用実態と帳簿が乖離し、W点を下げる原因になります。
パターン②:完成工事原価の人件費と販売費・一般管理費の人件費が混在している
現場で働く社員の給与(完成工事原価の人件費)と、事務・営業スタッフの給与(販管費の人件費)が適切に区分されていないケースです。技術力(Z点)は技術職員数と元請完成工事高から算出されるため、人件費の区分が不適切だと技術職員の実態把握に支障が出る場合があります。
パターン③:一人親方への支払いをすべて「外注費」で一括処理している
材料費込みの請負と、労務のみの応援(人工出し)が混在しているのに、すべて外注費で処理しているケースです。完成工事原価報告書上の「労務外注費」と「外注費」の区分が正確でないと、経審の審査に影響します。
インボイス制度対応|香川県の建設業で今起きている問題
2023年10月のインボイス制度開始以降、丸亀市・坂出市・善通寺市エリアの建設業でも以下のような問題が実際に起きています。
問題①:一人親方(免税事業者)への対応
下請けや協力業者として使っている一人親方がインボイス登録をしていない場合、その支払いの消費税を仕入税額控除できなくなります。これにより発注側(元請け建設業者)の消費税負担が増加します。一人親方に「インボイス登録をしてもらうか」「支払金額を調整するか」という判断が必要で、顧問税理士と相談しながら進めることが重要です。
問題②:請求書の記載内容の管理
インボイス(適格請求書)には、登録番号・税率・税額の記載が必要です。下請け業者から受け取る請求書が適格請求書の要件を満たしているかのチェック、保存義務(7年間)の管理体制の整備——これらは毎月の業務として対応が必要で、freeeやマネーフォワードと連携することで大幅に効率化できます。
香川県の建設業に顧問税理士が提供する具体的なサポート
北村嘉章税理士事務所が丸亀市・坂出市・善通寺市・三豊市・多度津町の建設業者に提供している顧問業務の内容は以下の通りです。
- 月次決算の確認・外注費/給与の分類チェック(毎月)
- 経営事項審査を見据えた人件費・外注費の適切な計上指導
- 決算前の節税提案(設備投資の税制優遇・小規模企業共済・経営セーフティ共済など)
- インボイス対応のサポート(下請け一人親方への対応・請求書管理体制の構築)
- 日本政策金融公庫・地方銀行への融資支援(事業計画書作成含む)
- 税務調査対応(事前準備・当日立会い・税務署との交渉)
freeeやマネーフォワードを使っている建設業者の場合、クラウド会計との連携で外注費・材料費・労務費の入力効率を大幅に上げることが可能です。当事務所はfreee認定アドバイザーTOP100に認定されており、クラウド会計の導入・運用サポートも行っています。
香川県の建設業向け顧問税理士の費用目安
建設業は外注費・材料費・完成工事原価など、一般的な小売業と比べて仕訳の種類が多いため、顧問料がやや高めに設定されることがあります。北村嘉章税理士事務所の建設業向け顧問料の目安は以下の通りです。
| 年商の目安 | 月額顧問料の目安 |
|---|---|
| 〜3,000万円 | 月額2万円〜 |
| 3,000万円〜1億円 | 月額3万円〜 |
| 1億円〜3億円 | 月額4万円〜 |
| 3億円超 | 別途お見積もり |
※決算申告料は別途(顧問料の3〜6か月分が目安)。経営事項審査書類の作成サポートは別途ご相談ください。
※上記は建設業向けの料金です。一般法人の場合の顧問料は法人税務顧問サービスページをご確認ください。
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丸亀市・坂出市・善通寺市・三豊市・宇多津町・多度津町・琴平町・綾川町・まんのう町の建設業・土木業・設備工事業に対応。外注費/給与の適正処理・経審対応・インボイス対応・税務調査立会いまで一貫サポート。freee対応可。
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よくある質問
Q. 毎月同じ一人親方に30万円払っています。外注費で問題ないですか?
A. 金額の大きさよりも「実態」が重要です。材料はどちらが用意しているか・作業の指示は誰がしているか・他の会社の仕事も受けているかなどを総合的に判断します。現状の処理が正しいかどうか、初回相談で確認することをお勧めします。
Q. 経営事項審査を毎年受けていますが、税理士と連携できますか?
A. はい。経審に必要な完成工事原価報告書の作成・人件費の適切な区分・W点(社会性等)に影響する労働福祉の整備についてもサポートします。行政書士との連携が必要な場合はご紹介も可能です。
Q. 下請けの一人親方がインボイスを登録していません。どうすればいいですか?
A. 選択肢は複数あります。①一人親方にインボイス登録を依頼する、②支払金額を税抜きに調整する(消費税相当額の負担を協議)、③経過措置(2029年9月まで一定割合の仕入税額控除が可能)を活用しながら対応を検討する——状況に応じた最適な方法を一緒に考えます。
Q. 今の税理士が建設業の税務に詳しくない気がします。変更できますか?
A. 引き継ぎ手続きは当事務所が代行します。決算期の3か月以上前であればスムーズに切り替えが可能です。まずは初回相談にお越しください。
Q. 丸亀市以外の建設業者も対応していますか?
A. 坂出市・善通寺市・三豊市・宇多津町・多度津町・琴平町・綾川町・まんのう町に対応しています。freeeによるオンライン連携を活用すれば、訪問なしでも月次確認が可能です。
この記事を書いた人
北村 嘉章(きたむら よしあき)
北村嘉章税理士事務所 代表税理士
香川県仲多度郡多度津町を拠点に、丸亀市・坂出市・善通寺市・三豊市・宇多津町・多度津町・琴平町・綾川町・まんのう町で法人税務顧問・相続税申告・税務調査対応を専門とする。freee認定アドバイザー・TOP100認定。建設業・製造業・農業法人の顧問実績多数。
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執筆者プロフィール

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所属:四国税理士会丸亀支部 税理士登録番号137832
肩書:
北村嘉章税理士事務所 代表税理士
合同会社 N village consulting 代表社員
穴吹カレッジ「香川県留学生支援会」 監事
家族:妻と長女と長男の4人家族
職歴:日亜化学工業株式会社(青色発光ダイオード)特許部
大手税理士法人である税理士法人ゆびすいで税理士登録
税理士業界での経験年数は10年
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