会計「freee」を使って青色申告するにはどのプラン?

個人で事業をされている方、特に経理業務をされている方の中には「月末が近づくと憂鬱」という方も多いと思います。

とりわけ、確定申告時期は、伝票の整理、記帳、決算仕訳の準備と目の回る忙しさです。
そんな中で、少しでも業務の負担を楽にしたいという方にお勧めなのが、

クラウド会計「freee」の導入です。

これまで、「よくわからない」、「新しいシステムにするのは怖い」といった方も、freeeの便利さを知れば、きっと元に戻れなくなるでしょう。

ここでは、freeeを使って青色申告するにはどのプランが最適か等について税理士である私がご説明します。

そもそも、クラウド会計って何?


クラウド会計の「クラウド」とは、インターネットによりサービスや機能を利用できる仕組みのことをいいます。

これより、いちいちパソコンにソフトをインストールしたり、手作業でバージョンアップをしたりという手間がなくなり、最新状態にアップデートされた環境で作業をすることができます。例えば、身近なところでいえば、DropboxやGoogleドライブなどの、オンラインストレージもクラウドシステムの一種です。

クラウドというと、それだけで腰が引けてしまうという方もいますが、実はすでに身近なところで利用されているシステムですので、ぜひ、今後の経理や申告業務に取り入れていただければと思います。

freeeのプランの違い

freeeには、「スタータープラン」と「スタンダードプラン」、さらに「上位版のプレミアムプラン」の3種類があります。

ここでは、はじめてfreeeをお使になって青色申告される方向けに、「スタータープラン」と「スタンダードプラン」の特徴や使い勝手を比べてみたいと思います。

【スタータープラン】

スタータープランは、機能を限定されており、はじめてfreeeを使う方や、簡単な取引だけという方向けです。とりあえずfreeeを使って青色申告してみたいという方や、仕訳数の少ない方に向いています。

スタータープランの概要は以下のとおりです。


<料   金> 
月額払い 1,180円 (税抜)  年額払い 11,760円 (税抜)


<主な機能>

・確定申告書、青色申告決算書の作成

・領収書等の作成
・写真によるデータの取り込み(5枚/月まで)
・口座等データとの同期(写真よるデータの取り込み可)

・試算表や仕訳表の作成

【スタンダードプラン】

スタンダードプランは、スタータープランの上位版です。スタータープランと比較してできることがかなり多くなっていますが、一番大きな違いは、「消費税の計算ができること」と「データの取り込み容量が違う」ということの2点です。

したがって、消費税の申告が必要な売上げ1,000万円超の方や、仕訳の数の多い方は、こちらのプランを選ぶ必要があります。

スタンダードプランの概要は以下のとおりです。


<料   金> 
月額払い 2,380円 (税抜)  年額払い 23,760円 (税抜)


<主な機能>
・スタータープランでできるすべての機能
・写真によるデータの取り込み(10GB/月まで)
・消費税の申告書の作成

・日次、月次の残高試算表の作成

・支払調書の作成
・定期的な請求や合算請求機能
・各種レポートの作成  他
なお、freeeのサイトや広告で980円(税抜)となっているのは、スタータープランの年払いの場合の割引料金を月割りにしたもので、月額払いは1,180円(税抜)となります。

また、各プランは(一部機能を除いて)最大1ヶ月間の無料でのお試しができます。

しかし、お試し開始後1ヶ月を過ぎると自動的に無料プランに切り替わる他、お試し期間中に有料への切り替えをした場合には、お試し期間の残日数は消滅し、その日から有料となることに注意してください。

freeeでの青色申告書を作るメリット

freeeで青色申告書を作ると、次のようなメリットがあります。

・簡単な操作で青色申告書等の書類が作れる

freeeで青色申告書を作成する際には、専門的知識が必要ありません。
〇✕の質問に答えるだけで、システムが自動的に仕分けをするので、簡単な操作で青色申告書等の資料を作成することができます。

したがって、簿記がわからないという方でも、簡単に青色申告書が作れます。

・65万円の控除(青色申告特別控除)が受けられる
現在、65万円の青色申告特別控除を受けるには、「貸借対照表と損益計算書」を作成し、「電子申告(e-tax)」をするか「電磁的記録の保存等」をすることが条件となっています。
そのため、電子申告せずに紙で青色申告書の提出をする方は、それぞれ「10万円」、「55万円」の青色申告特別控除しか受けられません。

しかしfreeeであれば、電子申告することができるので、65万円控除(青色申告特別控除)を受けることができます。

その他の便利な点

青色申告する上でfreeeを使ってみて、とくに便利と思えたのが次の3点です。

・支払調書が自動で作れる。

専門家やフリーランスの方などに報酬を支払った場合は、支払調書を作成して交付する必要がありますが、取引の数が多い場合には、その作業だけでも膨大なものとなります。
しかしfreeeであれば、入力作業と並行して自動的に支払調書を作成することができるので、その手間を省くことができます。

・領収書やレシートのデータをスマホで取り込める

freeeでは、領収書やレシートをスマホやカメラで撮影するだけで、そのデータを取り込むことができます。

ただし、スタータープランでは月に5枚の制限(スタンダードプランは10GB/月まで)があるため、実際の仕事で使うのならば、はじめからスタンダードプランを選ぶことをお勧めします。

・銀行口座やクレジットカードなどのデータを自動で取り込める。

freeeは、銀行口座やクレジットカードなどのデータも取り込むことができます。はじめに簡単な設定をしておくことで、これらのデータを自動で取り込んで仕訳してくれます。

口座振替などで、仕訳数の多くなりがちな方などには、特におすすめです。

どちらのプランを選ぶべきか?

では、スタータープランとスタンダードプランのどちらを使うべきでしょう?

これについては、個人的には「スタンダードプラン」をお勧めします。

なぜなら、スタータープランでは、月5枚までのデータの取り込みしかできないからです。

いくら取引の数が少ないといっても、通常の事業をしている方であれば、月の取引数は簡単に5件を超えるでしょう。

もちろん、消費税の申告が必要な方は、スタンダードプランにすべきなのは当然です。

ですので、まずはお試しで機能や使い勝手を知りたいという方以外は、スタンダードプランを使うべきといえます。

確定申告をご自身でできないという方、仕訳合っているか不安なので見てほしいという方は、是非freee専門の税理士である「北村嘉章税理士事務所」にご相談下さい。

弊社代表は、クラウド会計ソフト「freee」の導入実績、勤務時代を含め50件以上と実績豊富です。

遠方の方はZOOM等オンラインでの面談に対応しております。

「北村嘉章税理士事務所|税理士検索freee」

https://advisors-freee.jp/advisors/74208

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