freeeと弥生会計オンライン。2大会計ソフトを比較したらこうなった! 【法人編】

人気の会計ソフトのひとつに「弥生会計オンライン」がありますが、最近では「freee」も大幅にそのシェアを伸ばしています。

2つともクラウドシステムの会計ソフトですが、どちらを使えば迷っているという方も少なくないと思います。
そこでこの記事では、この2つのオンラインソフトについて、それぞれの特徴や機能について比較してみました。
これからクラウド型の会計ソフトを使ってみたいという方は、ぜひ、参考にしてください。

弥生会計オンラインの特徴

弥生会計オンラインは、クラウド環境で弥生会計を利用し管理するサービスです。
「かんたん、やさしい」をコンセプトに開発されており、会計の知識いらずに簡単に利用可能であるソフトです。

主な特徴には、以下のようなものがあります。

● 初心者でも簡単に使える

領収書等を入力する際に、一般的な取引については、あらかじめ仕訳が登録されており、それを選ぶだけで簡単に入力が完了します。

そのため、簿記初心者でも、すぐに作業を行うことができます。


● 会計事務所との連携に強い

多くの会計事務所で使用されているため、企業と会計事務所間のデータの修正や受け渡しなどがスムーズに行えます。


● 長期の無料プランがある

セルフプランは全ての機能が1年間無料(2年目以降26,000円)で使用することができるため、まずは安いプランで使い勝手を見てみたいという方には、ピッタリなプランとなっています。

freeeの特徴

freeeは、比較的最近登場した会計ソフトですが、使いやすさや機能の豊富さでシェアを伸ばしています。

● 申告書の作成が可能

freeeでは、申告freee(24,800円+税/年)というサービスを別途契約すると法人の税務申告書を作成する事が可能です。

● Macからの電子申告が可能

freeeはwindowsとMacのどちらのパソコンからでも、自宅から電子申告ができます。Macからの電子申告に対応しているのは、現在freeeだけなので、Macユーザーにとってはうれしい機能です。

● ネットバンクやクレジットカードとの連携に強い

freeeでは数多くのネットバンクやクレジットカードと連携し、日付や金額、取引先などの利用明細データを自動取得することができます。そのため、手入力によるミスの防止や作業時間の大幅な削減に役立ちます。

主な機能で比較したら?

それぞれ魅力的な機能がたくさんありますが、全部の機能を試すことはできませんし、また、どちらが優れているかはなかなかわからないと思います。
そこで、ここではそれぞれの会計ソフトの特徴や、使い勝手について比較してみたいと思います。

利用料金

いずれのシステムも、利用料金はシステムのグレードにより異なります。それぞれのシステムの利用料金は以下のとおりとなります。 ※ 各価格は税抜額

【freee】 法人向け20人以下

ミニマム23,760円/年(年払い場合の料金) 

ベーシック47,760円/年(年払い場合の料金)

プロフェッショナル477,600円/年

【弥生会計オンライン】

〇セルフプラン 1年間無料(2年目以降26,000円)

データ入力 

弥生会計オンラインでは、直感的な入力がしやすい設計となっているのに対し、freeeでは入力方法の使い分けによる効率重視の設計となっています。

無料利用期間

弥生会計オンラインのセルフプランの場合、初年度無料で利用できますが、freeeの無料利用期間はアカウント作成時から30日までとなっています。

利用人数 

freeeは、ミニマム・ベーシックプランとも3名まで利用無料となっていますが、4名以上で利用する場合には、一人当たり月額360円(年額は3,600円)の料金がかかります。※ メンバー追加ができるのはベーシックプラン以上
これに対し、弥生会計オンラインでは、1人1台のPCでしか利用できないため、利用する人数分の料金が発生します。

サポート体制 

freeeでは、ミニマム・ベーシックプランはメールまたはチャットのサポートのみで、電話サポートができるのはプレミアムプランだけとなっています。
一方、弥生会計オンラインでは、電話・メール・チャットのサポートを利用できます。

(無料期間でも最初の2カ月間は利用できます)


他サービスとの連携

freeeは、Amazon、Yahoo!ショッピング、楽天市場、BASE、ASKULなどのネット上のサービスに対応していますが、弥生のオンラインではこれらのサービスに対応していません。

請求書等の作成 

freeeでは、すべてのプランで請求書を作ることができます。
しかし、弥生のオンラインでは、請求書作成機能がないため、これらを作成するには特別な支援システム(misoca)と別途料金が必要となります。

利用シェアについて

株式会社MM総研の「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査(2017年8月)」によれば、それぞれの利用シェアは次のとおりとなっています。

freee 32.3%  弥生会計オンライン 15.4%

今後も freeeがシェアを伸ばしていくと私は思っています。

それぞれの主なデメリットは?

弥生会計オンラインのデメリット


●利用人数分のライセンスの取得が必要

freeeでは3人まで同じ金額で利用できます。また、4人目以降についても1ユーザーごとに360円/月での利用が可能です。
それに対し、弥生会計オンラインの場合には、人数分に応じた利用料金が必要となるため、多人数で使用する場合には高コストとなります。

●ECサイトなどで連携していないものがある

freeeでは、システム上で連係している金融機関などが3,600社以上ありますが、弥生会計オンラインでは約1,250社と約1/3程度となっています。
また、Amazonなどの一部のECサイトとの連携がないため、これらのデータを取り込む場合には、手作業での仕分けや入力が必要となります。

freeeのデメリット

●デスクトップ用のシステムがない

弥生会計オンラインには、クラウドシステムの他に、用途に応じてパソコンにインストールして使うデスクトップアプリがありますが、freeeはクラウドシステムのみとなります。そのため、長期間利用すると割高になるという面があります。

●初期費用が割高となる。

仮にそれぞれのシステムを利用した場合、freeeのミニマムコースでは47,520円(23,760円×2年)となりますが、弥生会計オンラインのセルフプランを使った場合は初年度無料のため2年のトータルでも26,000円となります。

まとめ

以上、弥生会計オンラインとfreeeを比較しましたが、コスト面でみた場合、最安で利用できるのは弥生会計オンラインとなります。
しかし、弥生会計オンラインでは、請求書等の発行ができない、他サービスとの連携に弱いところがあるといったデメリットがあります。
一方、freeeについては、機能が豊富、請求書の発行がデフォルトでできるなどの特徴がありますが、コスト的には割高となります。
このように、それぞれについて一長一短があるため、これからお使いの方は機能面とコストの両方を比較し、「本当に自分にとって必要なものは何か?」ということを考えてお選びいただければと思います。

どのクラウド会計ソフトを選んでいいか分からない法人様はクラウド会計専門の「北村嘉章税理士事務所」にご相談下さい。

弊社代表は、クラウド会計ソフト「freee」の導入実績、勤務時代を含め50件以上と実績豊富です。

遠方の方はZOOM等オンラインでの面談に対応しております。

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